fiabaiのTRPG試遊記|嵐の岬で4人と祖父の日誌を探す

fiabai公式のTRPG作品「凪原岬」で、4人との会話から官舎の探索までを試遊。実際に送った行動とキャラの返答、成功・失敗したダイス判定を、会話画面6枚とともに紹介します。第1章序盤のプレイ記録です。

公開
読む時間
約7分
この記事の目次

fiabaiのTRPGモードで、嵐の岬を舞台にした怪異調査を遊んでみました。祖父の日誌を探す話なのですが、調べ始めると、その場にいる4人の事情も気になってきます。

巫女に沖の灯について聞いたら、隣の小夜が自分の祖母の話を始める。記者に「一人で外へ出ないで」と伝えたら、こちらも忠告される。今回は、そんな会話から官舎の探索までの記録です。

全4章のうち、第1章の導入と序盤のやり取りを含みます。 結末や怪異の正体には触れません。引用とスクリーンショットは今回のプレイで得られたもので、同じ入力でも返答や判定結果は変わります。

嵐の官舎に集まった5人

遊んだのは、fiabai公式の「凪原岬・嵐の夜の怪異調査 ―沖にともる、ありえない灯―」です。

fiabai公式「凪原岬・嵐の夜の怪異調査」の作品画像

作品画像:fiabai公式。本文の会話画面も同作品のものです。

プレイヤーは、最後の灯台守だった祖父の便箋と古い鍵を持って岬へ来た孫。嵐で帰り道が塞がり、灯台守の官舎で夜を過ごすことになります。

一緒にいるのは、漁協で働く波多野小夜、巫女の宮守ほたる、記者の久住透、民俗学を研究する葛城朔真。最初から全員が居間にいて、誰に話しかけるか、何を調べるかを自分で文章にします。

今回はDeepSeek V4.1 Flashで計5通の行動を送りました。基本の操作やダイス判定の見方はTRPGモードの遊び方にまとめているので、ここでは実際のやり取りを紹介します。

祖父の便箋を誰に見せるか

導入のハンドアウトには、プレイヤーだけが知っている情報が書かれています。祖父の便箋にあるのは、この一文でした。

日誌を凪原に置いてきた。黒瀬に灯が見えたら、読まずに燃やしてくれ

祖父の便箋と古い鍵について書かれたハンドアウト。「あなただけが読んでいます」と表示されている

日誌を探したいけれど、見つけても読んでいいのか。しかも便箋のことは、まだ4人の誰にも話していません。

最初は日誌について尋ねてきた朔真に、便箋を見せることにしました。送った行動は次のとおりです。

朔真に祖父の便箋を見せ、「日誌を探したい。一緒に本棚を調べてくれませんか」と頼む。本棚の奥や本の間に、日誌や隠された紙がないか慎重に探す。

朔真は協力してくれます。ただ、何でも開けて調べてよいという態度ではありません。

本棚の調査に応じつつ、頁や挟まったものの扱いに注意する葛城朔真の返答

「挟まっているものは、挟まれた場所に意味がある」という返しが、記録を扱う研究者らしいですね。

この探索では観察の判定が入り、成功率65%に対して出目は1。「決定的成功」と表示され、本棚の奥から茶色い封筒が二つ見つかりました。片方には「黒瀬」の文字があります。

いきなり手がかりが出ましたが、日誌そのものではありません。封筒はすぐに開けず、沖の灯を気にしているほたるに話を聞くことにしました。

ほたるへの質問に小夜も反応した

ほたるには便箋の内容を伝え、灯を見ると何が起きるのか、なぜ今夜ここへ来たのかを尋ねました。

封筒を開ける手を止め、ほたるに「沖の灯を見ると何が起きるんですか。祖父が、黒瀬に灯が見えたら日誌を読まずに燃やしてほしい、と書いていたんです」と話す。今夜ここへ来た理由も聞きたい。

返答には、灯を見た者が「呼ばれる」という言い伝えが出てきます。

沖の灯を見た者と、灯台の鍵について話す宮守ほたるの返答

ほたる自身も、何が起きるかはっきり分かるとは言いません。それでも「渡った人は戻らない」という話は不穏です。

ここで反応したのは、質問したほたるだけではありませんでした。小夜が会話に入ってきます。

「呼ばれるって、そういう言い方やめてよ。うちのばあちゃんも、そう言われたんだから。みんなでそう言って、それで終わりにしてきただけでしょ。ほたるちゃんも、そんな話、信じてるわけじゃないんでしょ?」

沖の灯について聞いていたはずが、小夜の家族の話につながりました。こうなると、封筒の中身より先に、小夜が何を知っているのか聞いておきたくなります。

海から離れた席で小夜の話を聞く

次は小夜に、祖母のことを尋ねました。質問だけでなく、一緒に座る動作も添えています。

「小夜、無理に話さなくていいけど、おばあちゃんに何があったの? 知っておかないと、同じことを繰り返しそうで」と尋ねる。海から離れた席を空けて、一緒に座る。

返答は、こちらが椅子を運ぶ描写から始まりました。

あなたが土間のほうへ椅子を一脚運び、窓からいちばん遠い壁ぎわに置く。卓を挟んで海側を背にする形になった。

小夜もその椅子を見てから腰を下ろします。「海から離れた席を空ける」と書いた行動が、部屋の中での動きとして返ってきました。

小夜が語ったのは、祭りの夜に祖母が浜へ下り、そのままいなくなったこと。そして、自分も名前を呼ばれる夢を見ているという話でした。

暗い水の底から名前を呼ばれる夢と、プレイヤーを岬まで送った理由を話す波多野小夜

最初は岬まで送ってくれた人だった小夜にも、ここへ来た理由がありました。日誌を探すための聞き込みから、一緒にいる人たち自身の話が少しずつ出てきます。

透への忠告がこちらに返ってきた

記者の透にも、祖父について何を調べているのか尋ねます。灯の写真を撮りに出ていかないよう、こんな言葉も添えました。

灯の写真が目的なら、今夜は一人で外へ出ないでください

透は祖父の記録を追ってきた経緯を話したあと、こちらにも忠告を返してきます。

「一人で外へ出るな」という忠告に、鍵を持つプレイヤーも同じだと返す久住透

鍵を持っているのはこちらでしたね。全員がプレイヤーの指示に従うだけでなく、こちらの立場も見て話してくるところが、この会話の面白さだと思います。

このとき朔真には来訪の理由を聞き、見つけた封筒は未開封のまま卓へ戻しました。返ってきたのは「今夜は、順番を君に任せるよ」という言葉です。日誌を読むかどうかも含めて、まだこちらに選ぶ余地が残っています。

官舎の探索で出目79、観察に失敗

会話のあと、画面の「官舎を探す」から次の場面へ進みました。まだ第1章の途中です。

今度は朔真と奥の座敷を調べ、透には写真で記録してもらうことにします。

懐中電灯を点けて、朔真と官舎の奥の座敷を調べる。戸棚の裏や床板の隙間など、日誌を隠せそうな場所に最近動かした跡がないか確かめる。透には、何か見つけたら動かす前に写真を撮ってほしいと頼む。

透は「動かす前に一枚、動かしたあとに一枚」と応じます。会話の相手だった記者が、今度は探索の記録を引き受けてくれました。

床板の下には、四角いものが置かれていた跡。ただし、中は空です。そして返答の終わりには、ほたると小夜から気になる報告が続きました。

鳴らない鈴と開いた勝手口を知らせる二人。状態欄の残り行動は7、観察判定は65%に対して79で失敗

ほたるは鈴を振っても音がしないと言い、小夜は閉めたはずの勝手口が開いていると伝えてきます。

この探索の判定は、観察・成功率65%に対して出目79で「失敗」。最初の探索は決定的成功でしたが、今回は失敗したまま進めました。失敗と一緒にこうした描写が出た、という記録で、勝手口や鈴の異変が判定失敗によって起きたかまでは分かりません。

状態欄では正気も体力も10のままです。一方、残り行動は開始時の12から7に減っていました。話を聞いた3通でも一つずつ減っていたので、気になることを全部聞いてから探索、という進め方にも迷いが出ます。

次は勝手口か、ほたるの鈴か

今回はここで止めています。日誌はまだ見つかっていません。

画面には、勝手口の外に灯りを向ける、ほたるから鈴を借りて振る、砂に残った跡を測る、という行動候補が出ていました。外の異変を確かめるか、鈴の話を先に確かめるか。封筒もまだ卓の上です。

今回の5通でよかったのは、こちらの質問や動作を受けて、次に聞きたいことが増えていったところです。ほたるの話に小夜が反応し、その小夜の話を聞くために椅子を用意する。自由に書いた行動で、会話を続けられました。

開発者のnote「TRPGモード追加!作り込んだ!」では、ハンドアウトや状態管理、行動値、進行を表すクロックが紹介されています。今回も数値を見ながら遊んでいましたが、実際に次の行動を決めるきっかけになったのは、4人が話したことでした。

怪異の謎だけでなく、その場にいる相手の話を聞きながら探索したい人には合いそうです。「凪原岬」の作品ページから始められます。最初に便箋を見せる相手を変えたら、どんな会話になるのかも気になりますね。

この記事で紹介したサービス

シェアするXLINEBluesky

この記事を書いた人

saboten

サボってないです