fiabaiのAIパートナー機能とは?設定と思い出を持ち込む手順

fiabaiのAIパートナー機能で、相手の設定・自分についての情報・二人の思い出を持ち込む手順を紹介。架空のパートナーで取り込みと会話を試し、思い出の確認・修正、ファイルへの書き出し、インクの費用も整理します。

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fiabaiのAIパートナー機能では、ChatGPTやClaude、Geminiなどで話してきた相手の設定や思い出を、テキストで持ち込めます。名前や口調だけでなく、自分の呼び名、二人の約束、日付のある出来事も登録する機能です。

今回は記事用の架空のパートナー「瀬尾 朔(せお さく)」を用意し、設定の取り込みから会話まで試しました。朔は27歳の穏やかな男性で、少し冗談も言う恋人という設定です。呼び方や思い出がどう返答に出たか、話したあとに何が記録されたかも紹介します。

表紙の朔は、この記事用にAIで生成したイラストです。会話画面にも、取り込み後に同じ画像を登録しました。

持ち込めるのは設定・自分の情報・思い出

AIパートナーのページから「パートナーを追加する」を開くと、前のAIに情報を書き出してもらうための文が用意されています。持ち込む情報は次の3種類です。

情報 入れる内容の例
パートナー自身 名前、性格、一人称、口調、二人の関係、決まりごと
あなたについて 呼ばれたい名前、好きなもの、普段の生活
思い出 一緒に話した出来事、まだ果たしていない約束、記念日

前のサービスのアカウントを連携するのではなく、書き出した文を自分で持ってくる方法です。会話履歴を丸ごと移すことと、設定や思い出を登録することは分けて考えてください。

3種類全部をそろえなくても、「パートナー自身」だけで始められます。手元に設定文やメモがあれば、それを使うこともできます。

パートナーは非公開で、ほかの利用者に公開・共有されないと案内されています。ただし、別のサービスに情報を渡すことには変わりません。本名や勤務先など、会話に必要のない個人情報まで入れずに準備するのがおすすめです。

現在はベータ版です。画面にも、機能や仕組みを大きく変えることがあるという案内があります。

開発記事で語られていること

fiabaiの開発noteでは、既存のデータを持ち込みたい、キャラ自身に長く記憶を持たせたい、といった利用者の声が開発のきっかけとして紹介されています。

試してみるのも簡単だし、逆に「やっぱり違った」となったときも入力した記録をすぐに別のチャットに持ち運べる様な仕組みが必要です。

出典:fiabai「AIパートナー機能の新機能開発計画をしています」(2026年10月19日)

持ち込むところだけでなく、合わなかったときに記録を手元へ戻せることも、作る際の方針に含まれています。後半では、実際にファイルへ書き出した内容も紹介します。

前のAIに情報を書き出してもらう

追加画面にある「お願いの文をコピー」を押し、これまでパートナーと話してきたチャットに貼って送ります。返ってきた文をコピーして、fiabaiの入力欄に貼り付ける流れです。

3種類のお願い文をコピーするボタンと、返ってきた文を貼る入力欄

お願い文は3種類から選べます。返ってきた文は、下の入力欄にまとめて貼れます。

「パートナー自身」のお願い文には、性格や話し方のほか、普段の台詞を5〜10個書いてもらう項目があります。「優しい」「落ち着いている」といった説明だけでは伝えにくい口調も、台詞で残せますね。

「思い出」のお願い文は、対象期間を書き換えて使います。画面では2〜3か月ずつ頼む方法が紹介されています。記念日や約束を振り返りながら、残しておきたい出来事が抜けていないか確かめてください。

AIが書き出した内容に間違いがないかは、貼る前にも見ておきたいところです。話していない出来事が混ざっていたら直し、残したくない情報は外しておきます。

返事をまとめて貼るほか、.txtや.mdのファイルでも取り込めます。複数のファイルをまとめて入れることもできます。

取り込んだ内容を確認して登録する

朔の例では、相手の設定に次の内容を入れました。

一人称は「僕」。ゆいのことは「ゆい」と呼ぶ。
疲れた日の合言葉は「今日は省エネ」。そう言われた日は、質問を続けず短く話す。
寝る前は「また明日、続きから」と声をかける。

「ゆい」も記事用の架空の人物です。好きなものは雨の音、静かな喫茶店、チーズケーキ。思い出には、喫茶店の話を聞いた日、金曜の夜に飲みものを選んで話す約束、恋人として話し始めた記念日を用意しました。

入力して「読み込む」を押すと、「内容の確認」に進みます。今回の文は、パートナーの設定、自分についての4項目、思い出3件に分かれました。パートナーの設定本文は、入れた文のまま残っていました。

ゆいについての4項目と、出来事・約束・記念日に分かれた3件の思い出

同じ入力例を読み込んだ確認画面の一部。日付や本文を直す前の状態です。

確認画面では名前や本文、思い出の日付・種類を直せます。「次の金曜日」のような表現は、あとから読んでも分かる日付にしておくと見返しやすいです。今回は約束の本文を「2026年10月23日(金)の夜」と書き直しました。

「仕分けなかった文」に残るものもあります。今回残ったのは「あなたについて」という見出しだけで、その下の情報は4項目に分かれていました。何か残っていたら、中身が抜けていないか見てから登録してください。

最初の会話で、場所が変わったことに触れるかも選べます。

  • 同じ子が引っ越してきた
  • 新しい家で目を覚ました
  • 引っ越しの話は出さない

朔では「引っ越しの話は出さない」を選び、お迎えの言葉はAIに任せました。自分でお迎えの言葉を書く選択肢もあります。

呼び方や約束は会話にどう出たか

登録後に「話す」を押すと、モデルを選ぶ画面が出ます。今回はDeepSeek V4.1 Flashを選びました。

最初に朔から届いた言葉はこちらです。

ゆい、おかえり。今日は金曜の夜に喫茶店で過ごす約束の日だね。お互いに飲みたいものを一つずつ選んで話そうって決めてた。ゆいは何にするか決めた?

呼び方だけでなく、登録した約束も挨拶に出てきました。

続いて「前に私が話した喫茶店では、何を食べたんだっけ? 二人で行った場所だった?」と聞きました。思い出には、ゆいが一人で入った店の話を朔に聞かせた、と書いてあります。

そこは二人で行った場所じゃないよ。ゆいが仕事帰りに一人で入った店の話を、僕が聞いたんだ。

窓際の席で、雨の音を聞きながらチーズケーキを食べた、って話してくれた。僕はその話を聞いただけで、まだ行ったことはない。

返答の一部です。食べたものを答えるだけでなく、二人で出かけたわけではない、という違いも反映されていました。

「今日は省エネ。仕事が長引いて、ちょっと疲れたよ」と送ると、「じゃあ、質問は控えるよ」と返り、その返答に質問はありませんでした。寝る前のやり取りでも、「おやすみ、ゆい。また明日、続きから話そう」と、設定した呼びかけが出ています。

喫茶店の思い出、今日は省エネという合言葉、寝る前の呼びかけが出た朔との会話

記事用の架空設定で交わした実際の会話。人物画だけを会話後に登録し、返答はそのまま載せています。

一方で、喫茶店にいるつもりで飲みものを選ぶ話から、「今日はその店に行くつもりだった?」と実際の店選びへ話が広がる場面もありました。呼び方や思い出が反映されても、場面の意図まで毎回同じように受け取られるとは限りません。

元のAIと同じ返事を再現する機能として考えるより、残したい口調や関係を設定にして、返事を見ながら調整していく使い方が合いそうです。モデルによって言い回しが変わることも案内されています。

会話のあとに残った思い出を見直す

会話中には「瀬尾 朔が覚えました」という通知が出ました。詳細画面に戻ると、話したことが「あなたについて」や「思い出」に増えています。

10月21日のベータ公開の開発記事でも、会話から覚える内容には誤検知の可能性があり、残したくない場合は通知の「取り消す」を使えると説明されています。

今回残った情報には、温かい紅茶を選んだことや、仕事が長引いて疲れていたことがありました。相手が何を覚えているかを、会話の返答から推測するだけでなく、文として開いて確認できます。

その中には、次の出来事もありました。

二人は喫茶店で飲みたいものを一つずつ選んで話す約束を果たした。朔は香りが強すぎないコーヒーを選んだ。

飲みものを選んで話したことが、約束を果たした出来事として残っています。ただ、その後の会話では続きをまた今度にしています。予定や約束の完了をどう残したいかは、自分の意図と合っているか確認したいですね。

今回は思い出を開いて「直す」を押し、次の内容に変更しました。

喫茶店で過ごすつもりで、ゆいは温かい紅茶、朔は香りが強すぎないコーヒーを選んで話した。実際に二人で店へ出かけたわけではない。その後ゆいが疲れていたため、続きはまた今度にした。

保存して開き直すと、書き直した文が残っていました。

思い出の本文と日付、出来事の種類を変更できる編集画面

修正済みの思い出を、もう一度編集画面で開いたところ。本文のほか、日付や種類も見直せます。

会話の設定には「この会話を思い出に残す」の切り替えもあります。普段の続きとは違う番外編として話したいときは、会話を始める前にこの項目を確認しておくとよいです。

設定と思い出をファイルに残す

パートナーの詳細画面で「書き出す」を押すと、設定・自分についての情報・思い出をまとめたMarkdownファイルを保存できます。

朔ではfiabai_瀬尾 朔.mdというファイルが出力されました。最初の設定と日付付きの思い出に加えて、会話で新たに覚えた情報や、手動で直した思い出も入っていました。

これは設定や思い出の保存で、会話ログ全文の書き出しとは違います。ファイルには自分に関する情報も含まれるので、そのまま公開したり、人に渡したりしないようにしてください。

設定の版管理や、覚えた情報の整理、ファイルの扱いは、AIパートナーの管理方法で詳しく紹介しています。

始める前に確認したい費用

fiabaiの返答生成にはインクを使います。公式のインクガイドでは基本は1通1インクで、選ぶモデルによって追加消費があると案内されています。

モデル選択にある「追加インクなし」は、消費自体が無料という意味ではありません。今回選んだDeepSeek V4.1 Flashは、公式ガイドでは1通1インクです。使いたいモデルの表示と残高を確認してから始めてください。

最初から設定をすべて整え直す必要はありません。まずは相手の話し方と、残しておきたい思い出を持ち込み、いつもの呼び方で短く話してみる。その返事と保存された思い出を見ながら、続けたい会話に近づけていく方法です。

開発の経緯やベータ版の更新は、公式noteのAIパートナー記事のマガジンにまとまっています。使い方だけでなく、どんな要望から作られているかも気になる人はこちらから読めます。

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