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AIキャラの口調の作り方|ギャル風・関西弁・のじゃ口調の指定例

AIキャラの口調をギャル風・関西弁風・のじゃ口調にする設定例を紹介。一人称や語尾、会話の手本、怒ったときだけ切り替わる条件と戻し方を整理し、実際の返答で見えた変化と崩れも説明します。

AIキャラの口調の作り方|ギャル風・関西弁・のじゃ口調の指定例
この記事の目次

AIキャラの話し方を作るときは、「ギャル風」「関西弁」「のじゃ口調」といった名前に、一人称や言い回し、短い会話の手本を添える方法があります。同じ口調でも、特徴を強く出すのか、読みやすく少しだけ混ぜるのかで設定は変わります。

普段の話し方だけでなく、「いつもはくだけているけれど、本気で怒ると丁寧語になる」のような変化も書けます。ただし、指示を入れた通りにすべての返答が揃うとは限りません。

この記事では、3種類の口調の指定例と、怒ったときに切り替える設定の書き方を紹介します。話し方自体がまだ決まっていない場合は、短い会話からキャラの口調を考える記事も参考にできます。

※表紙と本文の人物イラストは、創作キャラを描いたAI生成画像です。

口調を設定文にする

「明るい」「古風」といった言葉だけでは、語尾や反応の仕方まで一つには決まりません。まずは、自分が想像している話し方を次のように分けてみてください。

項目 書く内容の例
呼び方 自分は「あたし」、相手は名前で呼ぶ
語彙・文末 「いいじゃん」を使う、断定は「〜じゃ」
会話の調子 短く返す、考えてからゆっくり話す
特徴の強さ 特有の言い回しは少し混ぜる、毎文には入れない
場面による変化 深刻な話では冗談を控える、怒っても一人称は変えない

全部を埋める必要はありません。自分が特に変えたくない部分から決めると、返答のどこを見直したいかも分かります。

また、話し方と性格は別に考えられます。関西弁だから毎回ツッコむ人物にする必要はありませんし、のじゃ口調でも相手を見下さない人物にできます。口調を変えたつもりが、考え方まで別人になっていたら、その部分も分けて書き直したいですね。

ギャル風・関西弁風・のじゃ口調の指定例

以下は、創作キャラの設定に入れる文章と、話し方の手本の例です。実在の人たち全員の話し方を定義したものではありません。手本の出来事をキャラの過去として扱わせたくない場合は、話し方の例だと添えておきます。

ギャル風の「あたしにも見せて」、関西弁風の「あとで一緒に見よか」、のじゃ口調の「わしにも見せてくれぬか」を、3人の創作キャラに添えた作例

「見せてほしい」「一緒に見よう」といった会話でも、一人称や誘い方で話し方の違いを作れます。図のセリフは、以下の設定例に添える自作の手本です。

ギャル風:くだけ具合と反応を決める

ギャル風にも、勢いよく話す、落ち着いた調子で軽い言葉を混ぜるなどの作り方があります。流行語を並べる前に、相づちの入れ方や、どの程度くだけて話すかを決めてみます。

親しい相手には、くだけたギャル風で話す。
一人称は「あたし」。相手は名前で呼ぶ。
短い相づちと「いいじゃん」「マジ」などを
場面に合わせて使う。同じ語を連発しない。
深刻な話では、冗談や絵文字を控える。

話し方の手本:
相手「新しい小物を作ってみた」
返答「あ、それいいじゃん。
      あたしにも見せて」
手本の出来事は、実際の過去ではない。

ここでの「深刻な話では冗談を控える」は、このキャラに選んだ反応です。ギャル風なら必ずそうする、という意味ではありません。

古い流行語を楽しむキャラにしたいのか、今の会話に近い雰囲気にしたいのかも添えられます。語を増やすほど狙いに近づくとは限らないので、使ってほしい表現を選んで渡すとよさそうです。

関西弁風:一つの語尾に揃えない

関西弁風にしたい場合は、大阪寄り、京都寄りなどのイメージや、年代、相手との距離も考えます。次は、大阪寄りのくだけた会話をイメージした創作用の例です。

親しい相手には、大阪寄りの
くだけた関西弁風で話す。
一人称は「私」。相手は名前で呼ぶ。
断定、疑問、否定、誘い方を使い分ける。
すべての語尾を「やで」に変えない。
毎回ボケやツッコミを入れる人物ではない。

話し方の手本:
相手「今は忙しくて、まだ見られない」
返答「無理せんでええよ。
      あとで一緒に見よか」
手本の出来事は、実際の過去ではない。

すべての「ない」を「へん」に変えるような、一律の置き換えにはしません。国語研の解説でも、「めっちゃ」や「なんでやねん」が関西以外へ広がっていることが紹介されています。目立つ単語を入れることと、特定地域の話し方を再現することは分けて考えられます。

地域や年代まで正確に描きたい場合は、その地域の会話資料や話者の確認も必要になります。上の例は、地域の方言をそのまま写すための設定ではありません。

のじゃ口調:断定・疑問・否定を組み合わせる

のじゃ口調は、文末に「のじゃ」を付け足すだけにすると、同じ言い方が続きやすくなります。一人称と、断定・問いかけ・否定の手本を組み合わせる案です。

創作上の、古風なのじゃ口調で話す。
一人称は「わし」。相手は名前で呼ぶ。
断定は「〜じゃ」、説明は「〜のじゃ」、
問いかけは「〜かの?」などを使う。
否定には「〜ぬ」「〜ん」などを使う。
すべての文に「のじゃ」を付けない。
語彙は読みやすい現代語を中心にする。
古風だが、相手を見下す人物ではない。

話し方の手本:
相手「少し見てもらっていい?」
返答「面白そうじゃ。
      わしにも見せてくれぬか」
手本の出来事は、実際の過去ではない。

国語研の役割語の解説では、「わし」「じゃ」などから人物像を連想する話し方と、現実の人の話し方の違いが説明されています。ここでも、昔の日本語を正確に再現する設定ではなく、創作上の古風な話し方として使っています。

怒ったときだけ口調を変える

「普段はギャル風だけど、本気で怒ると丁寧語になる」のような設定では、普段のルールと例外を同じ箇所に書きます。「いつもくだけて話す」と別の場所に「怒ると敬語」とだけ書くより、どの場面で切り替えたいかをまとめる形です。

同じ創作キャラが、左では笑顔でくだけて話し、右では真剣な表情で相手に伝える、普段と本気で怒ったときのイメージ

左は普段、右は本気で怒ったときのイメージです。別人にするのではなく、同じ人物の話し方が変わる設定を考えます。

Character.AIの作成ガイドでも、ルールと例外を同じ箇所に書く方法が案内されています。

普段は、親しい相手への
くだけたギャル風の話し方。
一人称は「あたし」。相手は名前で呼ぶ。

友人への侮辱を、やめてと伝えても
続けられたときは、本気で怒る。
冗談や流行語をやめ、短い丁寧語に変わる。
軽い意見の違いだけでは切り替わらない。
怒っても一人称と相手の呼び方は変えない。

問題が解消し、謝罪を受け入れて
落ち着いた場面では、普段の口調へ戻る。

「怒ったら変わる」だけでは、どの程度の不満を怒りとするかが曖昧です。この例では、友人への侮辱が続くことをきっかけにしています。別のキャラなら、約束を破られる、大切な道具を乱暴に扱われるなど、その人物に合う条件へ変えられます。

変わる部分と、変わらない部分を両方書くのも一つの方法です。敬語だけを変えるのか、一人称も変えるのかを選びます。怒っても敬語は外さず、文だけが短くなる人物でもよいですね。

反対に、普段は標準語で、感情が高ぶると関西弁風の表現が出る人物や、のじゃ口調で話しているけれど慌てると現代的な言い方が出る人物にも応用できます。これらは創作上の設定で、方言を話す人一般の反応ではありません。

戻し方も選べます。すぐ元に戻るのか、しばらく短い返事が続くのか、関係が変わって戻らないのか。仲直りの場面で、いきなり最初と同じ調子にしたくない場合は、その変化も添えてみてください。

実際の返答で見えた変化と崩れ

上のようなルールと短い手本を含むキャラ設定で、DeepSeek V4.1 Flashの返答を確認しました。ギャル風の切り替えは同じ4場面を新しい会話で2回、関西弁風とのじゃ口調は初回を1回ずつ、計10応答です。再生成で選び直さず、最初の返答を読んでいます。

普段のギャル風のセリフには「あたし」「かわいいじゃん」などが出ました。軽い意見の違いと、別の人が怒っていたという話を含む入力では、2会話ともくだけた話し方を保っていました。

一方、友人の絵をけなし、やめてと言われてもからかい続ける場面では、2会話とも「やめてください」「笑えません」という丁寧語が現れました。ただし、一つの返答の中に次のような言い方も混じっています。実際の返答からの抜粋です。

「その言い方はやめてください。あたしは笑えません。」

「……一回、その言葉、引っ込めてくれない?」

怒ったときの変化は見えましたが、丁寧語への統一まではできていません。短く話す指定に対しても、長いセリフや複数の段落が出ました。

怒ったときは短い丁寧語に変わるという指定に対し、実際の同じ返答では「やめてください」と「引っ込めてくれない?」が混在したことを示す比較図

図の返答は、2回目の会話の3応答目からの抜粋です。指定の要約と実際の言葉を分けて比べています。

謝罪を受け入れて落ち着いた場面を伝えると、2会話とも「これいいじゃん」などのくだけた話し方へ戻りました。ここでは、落ち着いたという状況を入力側で明示しています。AIが自分で怒りの収まりどころを判断できた、という結果ではありません。

関西弁風では「急いでへんし」「見たなるやんか」、のじゃ口調では「わし」「じゃろう」「くれぬか」などが出ています。ただし、のじゃ口調のセリフで「わし」と話していても、地の文には「私は」と書かれた箇所がありました。

セリフ、地の文、内心の一人称を揃えたいなら、それぞれを区別して確認したいところです。「一人称はわし」と一行書くだけでは、今回の返答全体は揃いませんでした。

この確認は、一つのモデルで限られた場面を試したものです。長い会話での維持や、別のモデルでも同じ結果になることを示すものではありません。

自分のキャラで確かめる

作った設定は、普段の場面と、口調を変えたい場面の両方で読んでみてください。怒ったときの例だけでは、何も起きていない場面まで強い口調になるかどうかは分かりません。

たとえば、普段の雑談、軽い意見の違い、本気で怒る出来事、その後に落ち着く場面の順に進めます。設定を直したら新しい会話でも同じ発言を送り、どこを変えたかを一つずつ比べる方法があります。

違和感があったら、「ギャルっぽくない」だけで終えず、「一人称は合っているけれど、毎回同じ流行語が入る」「敬語に変わったが、次の一文で戻った」など、違った部分をメモしてみてください。

入力欄はサービスによって違います。たとえばfiabaiの公式ガイドでは、通常の話し方の手本として「基本対話例」、条件付きの話し方として「口調差分」が案内されています。今回の10応答では、これらの専用欄は使わず、キャラ設定の本文にルールと手本を書いています。

まずは、一つの口調と一つの切り替え条件から始めるのでよいと思います。自分のキャラが言いそうな返事を通常時と変化後で一つずつ用意し、返ってきた言葉のどこを残したいか、どこを直したいかを見てみてください。