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創作キャラ同士の関係性の作り方|出会い・すれ違い・変化を考える

創作キャラ同士の関係性を、出会いと今も一緒にいる理由、相手への期待、すれ違い、その後の行動から考えます。写真展を準備する幼なじみの架空の例で、同じ出来事の受け取り方と、相談の変化を短い会話で紹介します。

創作キャラ同士の関係性の作り方|出会い・すれ違い・変化を考える
この記事の目次

写真展の準備で、幼なじみが写真の順番を変えた。一人は「二人で決めたことを変えられた」と思い、もう一人は「別の案も見比べたいだけ」と考えている。同じ作業をしていても、二人が分かっているつもりのことは違います。

創作キャラ同士の関係性を考える方法として、この記事では一つの出来事を二人の側から書いてみます。小説や漫画で、幼なじみ・相棒・ライバルといった設定を、実際のやり取りにしたいときの作り方です。

例に使うのは、地元の写真展に共同出展する24歳の青年、律と晴。この記事用に考えた架空の二人です。律は順番や見せ方を相談して決めたい人、晴は一度並べてから直したい人として、準備中の場面を作ります。

出会いと、今も一緒にいる理由

関係性がまだ決まっていないなら、二人が出会う場所と、そこで関わる用事を一つ考えてみてください。たとえば同じ依頼を受けた二人なら、仲が良くなくても話す理由があります。

律と晴は幼なじみで、昔から一緒に町を歩き、写真を撮ってきたことにします。今回も晴が写真展に誘い、律が「二人で撮ってきた町の写真を並べたい」と応じました。

これで、二人が準備を続ける理由ができます。幼なじみになった日の長い回想から書き始めなくても、今の場面を動かせますね。

二人が同じ目的で集まっている必要もありません。ライバルなら、同じ賞を目指していても、相手の作品を認めたい人と、勝って見返したい人では声の掛け方が変わりそうです。関係の名前が決まっていたら、その二人が今日も顔を合わせる用事を添えてみます。

相手への期待を二人分考える

律と晴は、どちらも納得できる展示にしたいと考えています。ただ、進め方には違いがあります。

律 晴
やりたいこと 写真のつながりを話し合って決める 並べたものを見ながら案を比べる
相手に期待すること 決めた順番を変える前に相談してほしい 気になる並びがあれば試して見せてほしい
省いてしまう言葉 どこまで決まったつもりなのか 今の並びは仮案だということ

律がいつも慎重で、晴がいつも大胆だと決める必要はありません。今回は、二人で作る展示についての期待を考えています。別の用事では役割が逆になる設定でも構いません。

幼なじみという関係も、ここで使えます。律は晴なら自分の考えを覚えていると思い、晴は律なら後から気軽に意見を言ってくれると思っている。互いに話しやすい相手だからこそ、確認を省いたという案です。

同じ出来事からすれ違いを書く

準備の前日に、律が「海の写真、最後がよくない?」と聞き、晴が「うん、合いそう」と答えたことにします。

翌日、晴は比較するため、机の上の写真を別の順番に並べました。律が戻ると、最後にあるはずの海の写真が途中へ移っています。

机に並べた風景写真を見ながら、写真の順番について話す律と晴

表紙と上の人物イラストは、この記事の架空の二人を描いたAI生成画像です。

律「海の写真、最後にするんじゃなかった?」

晴「こっちに置くと、商店街の写真とつながる気がして」

律「変えるなら、先に言ってほしかった」

晴「待って。これに決めたわけじゃないよ。二つ並べて比べたかったんだ」

この会話で、晴は理由を答えたつもりですが、律が聞きたかったのは変更前に相談しなかった理由です。二人が別々のことを話しているところから、続きを考えられます。

晴が写真を並べ替えた出来事について、律の受け取り方と晴の意図を分けた図

ここでは、作者が決めた二人の意図と、相手から見える行動を分けています。晴が「仮案のつもりだった」と話す前の律には、晴の意図は分かりません。律の視点で書く小説なら、並びが変わったことや晴の返事から、どう受け取ったかを描けます。

また、意図が伝わることと、二人が納得することは別です。仮案だと分かっても、律が「元の並びは残しておいてほしかった」と思う続きも書けます。理由を説明する一言で、気持ちまで全部そろえる必要はありません。

関係の変化を次の行動で見せる

この二人の続きを、次の準備で相談の仕方が変わる方向で書いてみます。

律「昨日の並びは、そのままにしておきたい。別の案は隣に作らない?」

晴「分かった。じゃあ、こっちは試しに並べる方で。まだ変えていい?」

律「うん。海を途中に入れた方も見てみたい」

晴は並べて比べる方法をやめていません。律も、自分の案を必ず採用してほしいと言っているわけではありません。前の並びを残し、別案を試す場所を分けることで、二人とも意見を出せるようにした例です。

確認を省いていた準備から、元の案と仮案を分けて相談する準備へ変わる比較図

関係が変わった後も、律は写真の順番にこだわり、晴は別の配置を思い付くかもしれません。性格をそろえなくても、相手に何を伝えるか、どこまで任せるかを変える場面は書けます。

仲直り以外の続きも考えられます。晴が「自由に試せないなら、別々に出したい」と伝え、二人が別の展示にする展開もあります。その場合は、それでも互いの展示を見に行くのか、しばらく誘わなくなるのか。決めた距離に合う行動を一つ置いてみてください。

衝突を入れず、今の関係を見せたい場合も同じです。何も言わずに作業を分担できる二人なら、片方が写真を並べ始め、もう片方が必要な枚数の台紙を持ってくる、といった動作で慣れた関係を描く案もあります。

自分の二人で一場面を書く

ここまでの例を自分のキャラで試すなら、二人のプロフィールを増やすより、まず一つの用事と会話を決めてみます。次のメモは、今書きたい場面の分だけ埋めれば使えます。

【二人の関係と、今日一緒にいる用事】

【Aがしたこと・言ったこと】

【そのときのAの意図】

【Bに見えていることと、受け取り方】

【Bの返事と、それを受けたAの次の行動】

【次に会うとき、変わること・変わらないこと】

この例では晴が先に動きましたが、次は律から始めても構いません。律が完成した配置案だけを見せたとき、晴は「相談してほしい」と感じるのか、それとも選びやすくなったと感じるのか。先に動く側を替えると、まだ決めていなかった反応も考えられます。

二人それぞれの性格や望みから考えたい場合は、創作キャラの設定を考える質問集へ。話す内容は決まっていて、セリフが似てしまう場合は、創作キャラの口調を短い会話から考える方法で言い方を比べられます。