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AIキャラが自分のセリフまで書くときに|行動・心情の指定例と直し方
AIキャラがユーザーのセリフ・行動・心情まで書くときの指定例と直し方を紹介。継続用の設定と一回の修正を分け、12応答の確認で分かったこと・分からなかったことも説明します。
この記事の目次
AIキャラの返答に、こちらがまだ言っていないセリフや、選んでいない行動が書かれることがあります。相手に旅行へ誘われただけなのに、自分も承諾して出発したことになっていたら、返そうと思っていた言葉を挟めません。
自分の役を自分で動かしたいときは、相手キャラや周囲の描写と、自分で決めたい反応を分けて伝える方法があります。すでに出た返答を直す操作も、設定を変えることとは別に選べます。
この記事ではAIに任せる範囲の指定例と、望まない描写の直し方を紹介します。実際の12応答では、指示を加えなくてもユーザーの返事を確定しない会話になり、指定文の改善効果までは確認できませんでした。その結果と、入力していない細部が補われた例も後半で取り上げます。
表紙は、この記事の創作キャラが喫茶店で相談する場面を描いたAI生成イラストです。
提案と自分の返事を分けて読む
まず自分が決める前に書かれた部分を見てみます。相手キャラが「海に行かない?」と誘うことと、ユーザーが「海に行こう」と答えたことにするのは違います。
以下は違いを説明するための自作例です。友人の悠と、ユーザーが演じる奏が、喫茶店で週末の予定を相談する場面を考えています。
| 書かれた内容 | 自分で決めたい部分 |
|---|---|
| 奏が「海に行こう」と答える | まだ入力していないセリフ |
| 奏が立ち上がり、悠と駅へ向かう | 承諾や移動の行動 |
| 奏は誘われたことが嬉しくなった | 本人の気持ち |
| 相談の途中から、二人とも海辺にいる場面へ移る | 行き先の決定と時間の進行 |
自作の説明図です。実際のAI応答やサービスの画面ではありません。
一方、悠がパンフレットを広げる、窓の外が暗くなる、店内で別の客が席を立つといった描写は、ユーザーの選択を確定するものではありません。地の文があること自体を問題にする必要はないですね。
相手キャラが「迷ってる?」と尋ねることも、地の文で「奏は迷っていた」と決めることとは分けて読めます。相手がどう受け取ったかと、自分の役が本当はどう感じているかは、同じでなくても構いません。
AIに任せる範囲を伝える
「勝手に進めないで」だけでは、相手の会話も止めたいのか、自分の反応だけ残してほしいのかが曖昧です。たとえば次のように担当を分けて書く案があります。
あなたは相手キャラの
セリフ・行動・内心と、
周囲の様子を描写してください。
ユーザー側のセリフ・自発的な行動・
心情・判断は、ユーザーが入力した
内容だけを使ってください。
相手キャラから提案や質問はできますが、
ユーザーが答えたり承諾したりする前に、
その返事と行動を確定しないでください。
ユーザーが選ぶ場面で、
その人の返事を待ってください。
これは自作の指定例で、後半の確認でも使った文章です。この指定を入れれば必ず防げる、という結果ではありません。キャラ名やユーザー側の呼び方は、使う設定に合わせて変えられます。
この例では相手からの提案や質問、周囲の変化は任せています。毎回疑問形で終えることや、景色も時間も一切動かさないことまでは求めていません。
自分のキャラやシナリオを編集できる場合
継続して守ってほしい内容は、サービスが用意している行動ルールや表現ルールの欄を確認してみてください。キャラの性格と、誰の反応を描くかの指定は分けて考えられます。
たとえばfiabaiのシナリオ作成ガイドでは、「語り方・表現ルール」に作品全体の前提や、する・しない形式の指示を書けると案内されています。「始まりの場面」の形も応答の手本になるため、冒頭の例文がユーザーの返事まで決めていないか、合わせて読んでおきたいところです。
設定を直した後は、新しい会話でも同じ場面を試します。進行中の会話の修正と、変更した設定で最初から始める確認を分けると、何を確かめているかが分かります。
他の人の作品で遊ぶ場合
他の人が作ったキャラでは、元の設定を自分で編集できないこともあります。その場合は、今の会話の返答を直したり、次の応答への希望を伝えたりする操作を確認します。
fiabaiの会話ガイドでは、入力の先頭にooc: を書くと、演出指示として本文と分けられると案内されています。たとえば、次の応答で悠に提案してもらい、奏の返事は自分で書きたい場合の入力例です。
ooc: 奏のセリフ・行動・心情は補わず、
悠が提案したところで奏の返事を待って
「まだ行き先は決めていないよ」
空行より上が指示、下が会話の本文です。公式ガイドではこの指示は次の応答にだけ反映すると説明されています。すでに書かれた内容を消す操作でも、ずっと適用される設定でもありません。指示だけを送る場合もAIが続きを生成し、インクを使います。
ooc:はこのサービスの記法です。他のサービスでも同じ扱いになるとは限りません。
すでに書かれた返答を直す
公式ガイドで案内されている適用範囲を整理した自作図です。継続用の設定も、毎回守られる保証ではありません。
その返答だけを直す
返答の雰囲気は気に入っていて、自分の反応が書かれた部分だけ外したいなら、本文を直接編集する方法があります。たとえば上の自作例なら、奏が承諾して立ち上がる箇所を外し、悠が誘ったところまで残す形です。
指示を入れて返答を作り直す機能がある場合は、外したい部分と、どこで止めたいかを伝える案もあります。
奏が「海に行こう」と承諾した部分と、
立ち上がった描写を外してください。
悠が行き先を提案したところまでに直し、
奏の返事を待ってください。
zetaのカスタム修正は、吹き出しの下の魔法の杖アイコンから、変えたい部分を指示する機能です。公式案内では指示はその返答だけに適用し、以降の会話には引き継がれないとされています。
修正にはピースを使います。2026年8月7日追記の告知では、1回あたりzeta 5、koji 5、luca 10ピースです。試す前に現在の画面でも消費量を確かめてください。
fiabaiにも自分の発言・AI応答の編集と、直前のAI応答の再生成が案内されています。直接書き換えるのか、AIに別の返答を生成してもらうのかを選べます。再生成は新しい応答分のインクを使います。
話が先へ進んでいる場合
承諾したことになった返答の後に、何往復も会話を続けている場合は、その後の展開にも同じ前提が含まれているかもしれません。途中の一文だけ直すより、まだ選んでいなかった場面からやり直したいこともあります。
元の会話を残せる分岐機能があるなら、分岐元にどのメッセージまで含まれるかを確認し、望まない反応が入る前の場面を選んでください。fiabaiの「ここから分岐」は、そのメッセージまでを引き継いだ新しい会話を作る操作です。すでに代筆された返答から分岐すると、その返答も含まれます。
分岐先では、残した場面に合う自分の返事を書きます。返し方に迷ったら、セリフ・動作・内心の書き方も参考にできます。
12応答で確かめられたこと
成人の友人同士が喫茶店で日帰り旅行を相談する設定で、DeepSeek V4.1 Flashの返答を確認しました。描写範囲の指示なしと、上の指定文を加えた条件で、新しい会話を2回ずつ始めています。
各会話では、行き先を尋ねる、まだ決めていないと伝えて交通手段を聞く、メニューを見たまま黙る、という3入力を同じ順に送りました。三人称ナレーター・推論なしで、計12応答です。再生成で選び直さず、最初の返答を残しています。
今回は指示なし・ありの両方で、ユーザーのセリフや承諾・出発を確定する返答は出ませんでした。相手は行き先や交通手段を提案し、まだ決めていないという入力の後も、ユーザーが選んだことにはしていません。
そのため、この比較から「指定文を入れたので改善した」とは言えません。一つのモデルと限られた場面での確認で、長い会話や他のモデルでも同じになることは示していません。
実際の12応答を整理した図です。指示の成功率や、改善前後の比較を示すものではありません。
ただ、入力していない細部は補われています。指示なしの2回目の会話では、「メニューを見たまま、少し黙る。」という入力に対して、次の描写がありました。実際の返答の一部です。
指がページの端に掛かっているのが見えて、悠は少しだけ肩の力を抜いた。
指の位置は入力していません。承諾や移動の代行と同じに数えるより、こうした細部も自分で決めたいかを考える例になります。
指示ありの1回目の会話では、交通手段についてのセリフに、次の一文もありました。
ただ、俺もお前もペーパー気味だろ。
奏の免許や運転経験は設定していないため、未設定の背景を友人同士の共通認識のように足した発言です。次の返事を勝手に書くことと、人物の背景を補うことは分けて確認したいですね。
今回の返答では、相手が「迷ってる顔」と受け取る言葉や、何かを考えている相手として描く文もありました。指定を加えたら心情や設定の補完までなくなった、という結果ではありません。
自分で決めたい部分を選ぶ
自分のセリフだけ書かれたくないのか、動作や気持ちも自分で決めたいのか。小さな仕草は任せても、誘いへの返事や移動は待ってほしいのか。遊び方に合わせて、残したい選択を具体的にしてみてください。
設定を試すときは、相手から誘われた場面でまだ承諾せずに聞き返す、少し黙るなど、自分の返事が残る入力で読んでみる方法があります。違ったら、どのセリフ・行動・心情が入力していない内容かを確認し、その返答の修正か、設定の見直しかを選びます。
キャラの話し方も指定したい場合は、ギャル風・関西弁風・のじゃ口調の設定例にまとめています。話し方を選ぶことと、自分の役を誰が動かすかは、別の項目として調整できます。